ランドセルコラム

ウィルスから子どもを守れ!ランドセルの正しい除菌方法

新型コロナウィルスの感染拡大で、除菌や抗菌に努めることが多くなりました。デパートやスーパー、コンビニエンスストアなどの施設の入口にはアルコール消毒液が常設され、お店に入るたびに消毒をされている方も多いと思います。

ところで、ウィルスは人だけでなくモノにも付着します。ランドセルも例外ではありません。インフルエンザなどのウィルスが付着するという研究結果もあるのです。

気にされている方は、すでにランドセルの除菌をされているかもしれませんが、誤った手入れをすると素材を痛める原因につながりますから注意が必要です。

そこで今回は、ランドセルの正しい除菌方法について紹介しましょう。

 

 

ランドセルに付着したウィルスにも感染力がある

少し前の話ですが、2013年に開かれた「第28回日本環境感染学会総会」において、ランドセルなどに付着したウィルスは、感染性を15分以上も保つという研究報告がされました。

この研究報告をしたのは、当時、和歌山信愛女子短期大学の助教授だった辻本和子先生ほか研究グループのメンバー。実験では、小学生の日常環境をモデルとして、ペットボトル、ゴム、ランドセルなどの素材に3種類のウィルス粒子(※)の入った液体を2μL付着させ、ウィルスの感染性を保持する期間を調べました。

その結果、ランドセルの場合、A型インフルエンザウィルス(IAV)とポリオウィルス(PV)は15分以上も感染性を保持。単純ヘルペスウィルス(HSV)は15分後に不活化が進むと報告しています。

 

この研究結果は、ランドセルが学校における「ウィルス伝播源」となる可能性を示していると結論付けています。

※ A型インフルエンザウィルス(Aichi株、IAV)、単純ヘルペスウィルス(1型F株、HSV)、ポリオウィルス(セービン生ワクチン株、PV)の3種類を用いて実験。なお、現在流行している新型コロナウィルス(COVID-19)についての実験結果ではありません。

参考:日経メディカル「ランドセルやペットボトルに付着したウィルス、15分以上も感染性を保持」

 

 

ランドセルの除菌にアルコールは厳禁!

ドラッグストアに行くと、家庭用のアルコール消毒液が販売されており、誰でも簡単に入手できます。これを使って、家のなかのさまざまな場所を除菌・抗菌されている方は少なくないでしょう。

ところで、ランドセルにもアルコール消毒液を吹きかけても大丈夫なのでしょうか?

答えはNOです。アルコール成分のなかには、ランドセルをはじめ革素材の組織を破壊することがあります。ちょっと使用しただけでも、革がボロボロになったり変色したりする商品もありますから、ランドセルの除菌・抗菌にアルコール消毒液は使わないようにしましょう。

では、ランドセルを除菌・抗菌するには、どうすれば良いのでしょうか。一般的には、中性洗剤を薄めた溶液を使うことで除菌・抗菌ができます。

「それだけで大丈夫なの?」と思われる方には、次亜塩素酸ナトリウムを使う方法もあります。次亜塩素酸ナトリウムは、市販の塩素系漂白剤などに含まれる成分です。ただし、漂白剤もランドセルの色落ちや変形の原因につながりますから、慎重に扱う必要があります。

 

 

ランドセルの除菌・抗菌の手順

ランドセルを除菌・抗菌する方法について、ここでは中性洗剤を使う手順と塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)を使う方法について説明しましょう。

なお、工房系ランドセルなど防水加工を施していない革製ランドセルの場合、以下の方法で手入れするとシミや水ぶくれの原因になることがあります。目立たない場所で試してみて、問題がないことを確認してから作業を進めてください。

 

中性洗剤を使って除菌・抗菌する手順

  1. 中性洗剤(市販の台所用洗剤でOKです)を水で薄めます。
  2. 水で薄めた溶液をタオルなどの柔らかい布に含ませ、ランドセルの表面や金具を優しく拭きます。
  3. 全体を吹き終えたら、固く絞った布で水拭きをします。
  4. 最後に、乾拭きをして風通しの良い日陰で乾燥させれば完了です。

 

塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)を使って除菌・抗菌する手順

  1. 塩素系漂白剤を水で薄めます。原液濃度は製品によって異なりますから、0.05%くらいになるように薄めてください。目安は、原液濃度5~6%の塩素系漂白剤5mlに対して、水が500mlくらいです。
  2. 溶液を柔らかい布に少しだけ含ませ、ランドセルの表面や金具を優しく拭きます。溶液は、ほんのちょっとの量で大丈夫。スプレーを使うなら、1プッシュ分を布に染み込ませる程度でOKです。
  3. 全体を吹き終えたら、固く絞った布で水拭きをします。その際に使う布は、溶液を含ませた布とは別の布を使いましょう。溶液がランドセルに残っていると、表面が変色したり革を傷めたりすることがあります。とくに金属部分は腐食する可能性がありますから、念入りに水拭きしましょう。
  4. 最後に、乾拭きをして風通しの良い日陰で乾燥させれば完了です。

 

塩素系漂白剤を使うときの注意点

  • 使用する際は、十分に換気を行ってください。
  • 溶液に酸性洗剤を混ぜないでください。
  • ゴム手袋を装着するなど、溶液が肌に付着しないよう注意してください。
  • 溶液を直接ランドセルに吹きつけないでください。変色や変形の原因になります。

 

手軽に使える抗菌スプレーも一手

中性洗剤や塩素系漂白剤のほかにも、ランドセルに使える抗菌スプレーが市販されています。

たとえば、エーザイ株式会社の「イータック」はランドセルなどの鞄製品のほか、スーツやコートなどの衣類、蛇口、ドアノブ、テーブルなど、家のなかのいたる所で使用できる抗菌スプレーです。1回の使用で1週間は保てるとうたっています。

また、ランドセルメーカーでも抗菌・抗ウィルスのスプレーを販売しているところもありますので、こうした専用スプレーを使えば簡単に手入れができるでしょう。

 

 

まとめ

家に帰ったら、すぐ手洗いをするのが習慣になっている方も多いと思います。ただ、きれいに手洗いをしても、ウィルスの付着したランドセルを触ったら意味がありません。ここで紹介した方法で、ランドセルも除菌・抗菌することで、ウィルスへの感染リスクを下げることにつながります。

なお、手入れを頻繁に行うとランドセルの素材を痛める可能性があります。週1回程度でもOKですから、気になったときに対策しましょう。

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