インターネットの普及で、ランドセルもネット通販で購入できる時代です。
以前は店舗や売場でランドセルを見て、試着をしてから決める人が多かったように感じますが、最近ではカタログやインターネットの情報を見るだけで、試着をせずに購入する人が増えています。
子どものカラダにピッタリなランドセルを選ぶ上で、試着も重要な判断基準の一つです。
今回は、試着をするメリットや、試着をするときにチェックしたいポイントなど、ランドセル選びに役立つ情報をまとめてお伝えします。
試着するメリットとは?
インターネット通販を使えば、ランドセル売場まで足を運ぶことなく、お気に入りの商品を購入できます。そんな便利な時代に、わざわざ売場まで行って試着をする必要性に疑問を感じる方もいらっしゃるかもしれません。
ランドセル売場で試着をしてから購入することには、次のようなメリットがあるのです。
子どもの体型にピッタリなランドセルを選べる
洋服や靴を購入するとき、着心地や履き心地を確かめるため試着をして選ぶことが多いと思います。これと同じく、ランドセルも試着をすることで「背負い心地」をチェックできるのが、試着をする一番のメリットでしょう。
試着をしないで選ぶと、購入後に「背負うと背中に何かが当たって痛い」とか「歩くと肩ベルトが落ちてくる」といったトラブルが起きることもあります。試着をすれば、子どものカラダにフィットするランドセルを選べるため、このようなトラブルを防げるでしょう。
店員から説明が受けられる
デパートなどのランドセル売場には、専門の店員さんがいますから、試着に関する質問もできます。ベルトの調整や体に強く当たっている部分の確認方法など、専門の人からアドバイスを受けることで、よりフィット感のあるランドセルを選べるでしょう。
また、人気の色やデザインなどの情報も店員さんから確認したり相談したりしながら購入できることも、後悔しないランドセル選びのポイントになります。
色や質感を確かめられる
カタログやインターネット上の画面では、色味や質感まで正確に表現することができません。黒や赤などの定番カラーなら実物との差はそれほど感じませんが、最近、女の子に人気の水色やパープルだと微妙に違うため「イメージしていた色と違う」と、子どもが嫌がることもあるようです。ツヤやハリといった質感も、カタログの写真だけで見極めることも難しいでしょう。
ランドセル売場に行けば、色や質感なども細部まで確認できますから、子どもも納得したうえで購入できます。
正しい試着の仕方
ランドセルを試着するときは、正しい背負い方をして確かめることが大切です。まずは、正しい背負い方について説明しましょう。
1. 姿勢をまっすぐにしてランドセルを背負う
まっすぐに立った状態で、ランドセルを背負います。ランドセルの重みで猫背にならないよう注意しましょう。
2.肩ベルトを調整する
肩ベルトの付け根が肩にピッタリあたるよう、長さを調整します。背負うときに楽になるようにと肩ベルトを少し長く調整される方もいらっしゃいますが、隙間があると肩に荷重がかかりランドセルの重心が後ろに下がってしまいます。
逆に、ピッタリし過ぎると肩や背中にランドセルが強く当たって痛みを感じる場合があります。ランドセルと背中の間には、大人の手が少し入るくらいの隙間があるくらいに肩ベルトを調整するのがベストです。
なお、子どもに背負いやすさを確認するときは、背負う時ではなく、背負った状態で確かめるようにしましょう。
3.左右均等になるよう肩ベルトの位置を調整
後ろから見てランドセルがカラダの真ん中になるよう、ベルトの長さを調整します。ベルトの長さが左右不均等だと、どちらかのベルトが浮いてしまいランドセルが体の中心からずれてしまいますから、長さを合わせてあげましょう。
併せて、カラダに強く当たって痛い部分がないかもお子さんに確認しましょう。
4.背負った姿を横からチェック
横から見て、子どもがまっすぐに立っているかも確認しましょう。正しく背負えていないと、猫背のような前傾姿勢になったり、後ろに反ったりすることがあります。側面から見ても、まっすぐに立っているか確認します。
なお、ベルトを調整しても姿勢が正しくならないときは、ランドセルが子どものカラダにフィットしていない証拠です。別の商品を検討しましょう。
試着する際にはココをチェック!
正しく背負えているように見えても、本当にフィットしているかわからないと心配になる方もいらっしゃるようです。背負っているのは子どもですから、「肩は痛くない?」「背中に違和感はない?」など聞きながら、問題点を見つけていきましょう。
問題点の多くは、肩と背中のフィット感にあります。肩が痛いという場合、肩ベルトと肩とが接している面積の広さに問題があることも。一番広くなっているところが肩に接するように調整すれば、重さが分散されて食い込みや肩ズレを防げます。
また背中に違和感があるときは、ランドセルと背中の間に隙間がないことが考えられます。隙間に手を入れて、少し抵抗を感じるくらいに調整してあげましょう。
正しく背負えたら、腕を振りながら歩かせてみて、肩ベルトが落ちないか、動きにくくないかなど、確認します。実際の通学と同じように、ランドセルの中に書籍などを入れると、よりリアルな状況がわかりやすくなりますよ。
まとめ
初めてランドセルを購入される方だと、肩ベルトを上手に調整する方法やフィット感の確認など、不明点もたくさん出てくる場合があります。そんなときに頼りになるのが、試着ができる店舗やランドセル売場のスタッフです。
実際に背負わせて肩ベルトを調整しながら、子どもの体にフィットするかを確認してくれますし、調整してもフィットしなければ別のランドセルを提案してくれるでしょう。
ランドセルの試着ができるところは、デパートなどのランドセル売場のほかにも、メーカーごとに開催する展示会もあります。ホームページなどでチェックして、子どもにピッタリなランドセルを探しに行ってみてはいかがでしょうか。