「小学校6年間を共にするもの」
これは、日本人にとって特別でもなんでもない「普通」のこととして、両親は小学校入学に備え子どもにランドセルを贈り、卒業までの日々をランドセルと共に過ごします。
しかし、例えば映画で海外の通学風景を見ると、ほとんどの子どもらはランドセルではなくリュックをラフに背負い、両親の運転する車やスクールバスに飛び乗るという、日本とは異なる日常の姿がそこにあります。
…もし、海外から日本のランドセル事情を見たら、果たしてどのように映るのか?
今回は中国メディアが報道した日本のランドセルの独特な形を参考に、以上の疑問と向き合っていきます。
ランドセルから垣間見える日本の教育理念
今回、日本のランドセルに注目したのは、中国メディア「百家号」です。
百家号では日本のランドセルの特徴から独自の教育理念について次のように分析しています。
- 用途が広い:反射板によって暗い場所でも安全を確保でき、地震時はランドセルで頭上を守れるなど、教科書の持ち運び以外の用途に優れている
- 教育の幅広さ:体育や美術に使用する道具を出し入れできることから、教育制度の豊かさが窺える
今後日本のランドセルに求められるものとは?
百家号には「ランドセルから日本の教育理念を学べるのでは?」と掲載されていたそうです。
確かに、ランドセルには日本特有の効率的な利便性・教育の豊かさが込められているものの、子どもそれぞれの個性や自主性を育むのなら、例えば自由にカスタマイズできる遊びを持たせるなど、余裕のある方向にシフトチェンジするのもアリなのでは??