2011年3月11日、ちょうどおやつ時の3時になる少し前、都心や東北を襲ったあの地震を、覚えていますか?
後に「東日本大震災」と呼ばれた災害は、津波による大きな傷跡を残したまま、もうすぐ10年になります。
今回は、被災地を訪れたボランティアと「赤いランドセル」の思い出をお話したいと思います。
忘れないための努力を紹介
東日本大震災にまつわる体験を伝える企画「記憶を刻む」を始めます。発生当時、どこで何をしていたか。被災地から離れた場所でどんな支援活動に取り組んだか。価値観や生き方に震災がもたらした変化は。西日本新聞と全国の地方紙14紙に寄せられた声を随時掲載します。
引用元:大震災【記憶を刻む】|西日本新聞
西日本新聞で扱う震災の記事のなかにあったランドセルにまつわるお話しがこちらです👇
ギャルが拾った赤いランドセル
投稿者である男性がボランティアとして宮城県南三陸町を訪れた際、瓦礫処理をしていたところ、傷のある赤いランドセルを発見したそうです。
周囲の男性らがランドセルに触るのをためらうなか、ひとりの若い女性がさっと拾い上げ、素手で掃除しはじめました。
記事によると女性の年齢は18歳、ギャル風の格好だったと記載されているので、もしかしたらボランティア初心者だったのかもしれませんが、それでも躊躇せず、誰かの思い出が詰まっているであろうランドセルに触れられたのは、その場にいる誰よりも持ち主のことを思いやっていたからかもしれませんね。